奥飛騨温泉郷(おくひだおんせんごう)

目次
奥飛騨温泉郷は、岐阜県高山市の、高原川とその支流沿いに在る5つの温泉の総称

奥飛騨温泉郷は、岐阜県高山市の、高原川とその支流沿いに在る5つの温泉の総称です。平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉から構成され、穂高連峰を挟んで上高地と対する西麓に在ります。1964年(S39)には平湯温泉が単独で、1968年(S43)日には平湯以外の郷内の温泉(福地・新平湯・栃尾・新穂高)が国民保養温泉地に指定されました。郷内全体の各温泉を総計すると、別府温泉、由布院温泉に次ぐ毎分44,000リットル超の豊富な湧出量があります。郷内の各温泉には無料または寸志で入浴可能な共同浴場、露天風呂が多く存在します。
泉質等
単純温泉、硫黄泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、カルシウム・ナトリウム・マグネシウム・炭酸水素塩・塩化物泉、含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉など
pH 5.4~8.47
源泉温度 34.1~96 ℃
湧出量 約44,000 ℓ/分
平湯温泉(ひらゆおんせん)

平湯温泉へのアクセス
東京方面から
鉄道経由:R松本駅よりバスで1時間30分、「平湯温泉」下車、徒歩5~15分。
車:中央道経由、岡谷JCTから長野道「松本IC」下車~松本IC~「松本IC」よりR158経由で約75分。
大阪名古屋方面から
鉄道経由:JR高山駅よりバスで60分、「平湯温泉」下車、徒歩5~15分。
車:名神経由・東海北陸道「飛騨清見IC」一旦下車、中部縦貫道へ~中部縦貫道「高山IC」~中部縦貫道「高山IC」よりR158経由で約60分。
平湯温泉の概要
平湯温泉は、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯、焼岳から乗鞍岳の安房峠西麓の標高1,250mに在る、奥飛騨温泉郷(平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉)の一つです。総湧出量は約8,636 ℓ/分。源泉掛け流し。奥飛騨の中でも最も古く歴史ある温泉とされ、江戸時代末期、飛騨についてに書かれた「飛州志」にも平湯温泉についてまとめた「平湯温泉記」があり、「中世の頃、甲州の武田家臣が攻め入ったとき、士卒が毒霧にやられ動けなくなった。そのとき白い老猿が温泉に入り悪い足を治して跳び去った。これを見た者は競って霊泉に浴し、すっかり元気を取り戻した。この時以来、様々な病を持った多くの人が盛んに訪ねるようになった…。」と記されています。北陸の大名も参勤交代の道中で疲れをとり、湯治場として栄えました。また、明治初期に書かれた「斐太後風土記」にも、多くの人が平湯温泉を利用している図などが描かれています。
1964年(S39)に平湯温泉単独で国民保養温泉地に指定されました。1968年(S43)には平湯以外の郷内の温泉(福地・新平湯・栃尾・新穂高)が国民保養温泉地に指定されました。
平湯温泉の泉質等と適応症
泉質等
泉質:炭酸水素塩泉/単純温泉/塩化物泉/硫黄泉、弱酸性低張性高温泉、源泉数37、源泉温度21.2~98度、湧出量8,636ℓ/min、知覚:無色透明~・茶褐色・緑褐色・白濁/微硫化水素臭(源泉により異なる)。
適応症
浴用
炭酸水素塩泉:慢性胃腸病、尿管結石、痛風、じんましん、糖尿病、肝臓病
単 純 温 泉 :リウマチ、動脈硬化症、関節痛、腰痛、筋肉痛
塩 化 物 泉 :高血圧症、更年期障害、冷え性、不妊症
硫 黄 泉 :気管支拡張症、白ろう症、薬物中毒症、皮膚病、便秘、高尿酸血症
飲用 一部可
福地温泉(ふくじおんせん)

福地温泉へのアクセス
鉄道経由 : JR高山駅よりバス75分福地温泉下下車徒歩3分。
車 : 中部縦貫道高山I.Cから60分。長野道松本I.Cから75分。
福地温泉の概要
福地温泉は、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地、穂高連峰を挟んで上高地と対する西麓に在る、奥飛騨温泉郷(平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉)の一つです。源泉掛け流し在り。福地温泉は、今も平家の落武者伝説を語り伝えられている場所で、平安の時代に村上天皇が療養で訪れたと言われることから、“天皇泉”とも呼ばれています。1968年(S43)日に平湯以外の郷内の温泉(福地・新平湯・栃尾・新穂高)が奥飛騨温泉郷として国民保養温泉地に指定されました。
福地温泉の主な泉質等と適応症
施設名:湯本長座
泉質等
源泉名:三井金属1号線 観音泉 天祐温泉 福地農園1号泉の混合泉/福地農園1号泉/長座2号泉(自家源泉)、泉質:単純温泉/ナトリウム-炭酸水素塩温泉/ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉→単純温泉/単純温泉/、pH6.9/7.4/6.8、低張性中性高温泉、源泉温度:49.4/58.5/70.2℃、湧出量:-/-/34.0ℓ/min(全て動力揚湯)、知覚:無色透明~淡褐色懸濁、微硫化水素臭
適応症
浴用 神経痛・筋肉痛・関節痛・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進
施設名:元湯孫九郎
泉質等
湯舟:大湯(内風呂)、泉質:ナトリウム-炭酸水素塩泉、知覚:無色透明・無味無臭
湯舟:帝の湯(露天風呂)、源泉名:帝の湯4号泉(自家専用泉)、泉質:単純温泉、泉温81.8℃、湧出量:202ℓ/min(うち150リットル内湯に使用)、知覚:緑褐色懸濁 ・やや鉄臭・微硫化水素臭
適応症
浴用 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進・きりきず・やけど・慢性皮膚病・糖尿病(硫化水素型)・痛風
施設名:いろりの湯かつらぎの里
泉質等
1.泉質:単純温泉
泉温:45~50℃
知覚:淡黄色む、微硫化水素臭
2.泉質:ナトリウムー炭酸水塩泉
泉温:60~70℃
知覚:淡青白色、微硫化水素臭
*2種類の源泉を引いているため、透明に近い湯船と湯の花で濁った湯船になることがあります
*季節により湯船に入れる源泉の種類は決まっておりません。
*熱交換にて温度調整をしておりますが、冬期は加熱することがあります。
適応症
浴用 冷え症、疲労回復、ストレス解消、神経痛など
飲用 -
新平湯温泉(しんひらゆおんせん)

新平湯温泉へのアクセス
鉄道経由 : JR高山駅から濃飛バス新穂高行で75~90分、各バス停から徒歩5分など。
車 : 長野道松本I.CよりR158~R471経由で約90分。中部縦貫道高山I.CよりR41~R158~R471経由で80分。富山方面からR41~神岡~R471経由で90分。
新平湯温泉の概要
新平湯温泉は、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ケ根、焼岳を挟んで上高地の西、焼岳西麓に在る、奥飛騨温泉郷(平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉)の一つです。高山から新穂高に抜ける奥飛騨温泉郷のほぼ中心にあたる、25軒の宿がある比較的規模の大きな温泉地で、近代的な大型旅館から、白壁に格子が趣深い奥飛騨地方独特の建築様式で建てられた宿まで揃う、比較的大規模な温泉地です。1968年(S43)に平湯以外の郷内の温泉(福地・新平湯・栃尾・新穂高)が奥飛騨温泉郷として国民保養温泉地に指定されました。源泉掛け流し在り。
新平湯温泉の泉質等と適応症
泉質等
泉質:単純温泉/炭酸水素塩泉/塩化物泉、弱酸性低張性高温泉、源泉数35、厳選温度25.1~92℃、湧出量7,737ℓ/min、無色透明・微硫化水素臭。
適応症
浴用 筋肉痛、関節痛、冷え性、慢性胃腸病、糖尿病、高血圧、肝臓病など
飲用 一部可
栃尾温泉(とちおおんせん)

栃尾温泉へのアクセス
鉄道経由 : JR高山駅より濃飛バス新穂高行70分、栃尾診療所前下車徒歩1分(「民宿 富久の湯」)。JR高山駅よりバスにて1時間20分乗車、バス停「上栃尾」下車徒歩1分(「宝山荘」)。
車 : 東京から130分で中央自動車道岡谷JCT~20分で長野道松本I.C、下りてR158経由45分。
大阪から115分で名神高速道路一宮JCT~90分で東海北陸道高山I.C、下りてR158経由60分。
名古屋 から90分で東海北陸道高山I.C、下りてR158経由60分。
栃尾温泉の概要
栃尾温泉は、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷栃尾、焼岳を挟んで上高地の西側、奥飛騨温泉郷の入口の高原川沿いに在る、奥飛騨温泉郷(平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉)の一つです。泉質は、単純温泉、アルカリ性単純温泉で、源泉の温度は 67.3~72.9℃。源泉掛け流し。1968年(S43)に平湯以外の郷内の温泉(福地・新平湯・栃尾・新穂高)が奥飛騨温泉郷として国民保養温泉地に指定されました。
栃尾温泉の泉質等と適応症
主な温泉宿の泉質等
◎荒神の湯
泉質 単純温泉、pH6.9、中性低張性高温泉 、 源泉掛け流し/加水
湧出量 不明
泉温 67.3℃
源泉名 宝3号,宝温泉,クリヤ谷1号,新穂高2.3.4.5.8号の混合泉
◎富久の湯
泉質 単純温泉、pH6.9、中性低張性高温泉
泉温 67.3℃(中継槽での泉温)
源泉 穂高2.3,4,5,8号泉、クリヤ谷1号泉、新宝3号泉、宝温泉、中日ロッジ1号泉、谷口泉の混合泉
◎栃尾荘
泉質 単純温泉、アルカリ性
泉温 68℃
適応症
浴用 自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など
飲用 -
新穂高温泉(しんほたかおんせん)

新穂高温泉へのアクセス
鉄道経由 : JR高山本線高山駅下車、新穂高行きバスに乗り換えて約90分。
車 : 長野道松本I.CよりR158平湯方面、R471で新穂高90分。中部縦貫道高山西I.CよりR158で約80分。
高速・直通バス : 終点「新穂高温泉」から徒歩約1~10分。
新穂高温泉の概要
新穂高温泉は、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂、高原川とその支流鎌田川沿いの、穂高連峰を挟んで上高地の西北側、西穂高岳西麓の標高1000mを超える高原に在る、奥飛騨温泉郷(平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉)の一つ(最北)です。蒲田川の川床から湧く温泉は湯量が豊富で自慢の露天風呂を持つ宿も多く、清流のしぶきが目前ではじける混浴露天風呂などで、ダイナミックな自然を肌で感じられる新穂高ならではの湯浴みが堪能出来ます。1968年(S43)に平湯以外の郷内の温泉(福地・新平湯・栃尾・新穂高)が奥飛騨温泉郷として国民保養温泉地に指定されました。源泉掛け流しが大半。
新穂高温泉の泉質等と適応症
泉質等
泉質:単純温泉/炭酸水素塩泉/硫黄泉など、無色透明・無臭~微硫化水素臭、弱酸性低張性高温泉、源泉数43、湧出量9117ℓ/min、源泉温度28~98.5℃
新穂高地区 単純温泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉
蒲田地区 単純温泉、炭酸水素塩泉
中尾地区 単純温泉、硫黄泉、炭酸水素塩泉
適応症
浴用 自律神経不安定症、不眠症、うつ状態/きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症/アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症(硫化水素型については、末梢循環障害を加える)
飲用 一部可
主な温泉宿のデータ
◎中崎山荘
源 泉 名:新穂高の湯1号泉
泉 質:アルカリ性単純温泉、pH8.5、アルカリ性低張性高温泉、淡青白濁
源泉温度:73.8℃
湧 出 量 : 300ℓ/min
◎穂高荘 山のホテル
泉 質:単純温泉・炭酸水素塩泉
源泉温度:44.9/61.6℃他(高温泉のため、谷水での加水調整)
湧 出 量 :4000ℓ/min
源 泉 数 :自家源泉1、共同源泉1
◎水明館 佳留萱山荘
泉 質:単純泉/炭酸水素塩泉
源泉温度:80.3/55.8/87.4℃
湧出量 1,110ℓ/分
源泉名 カルカヤ第1号泉/2号泉/3号泉
◎穂高荘山月
泉 質:単純温泉
源泉温度:55℃
◎槍見館
泉 質:単純泉
源泉温度:63℃
湧 出 量 :-
源 泉 名 :槍見の湯
◎ホテル穂高
泉 質:単純硫黄泉・無色透明・硫化水素臭・低張性中性高温泉/単純温泉・低張性中性高温泉
源泉温度:75.3/61.5℃
湧 出 量 :260ℓ/min/300ℓ/min
◎谷旅館
泉 質:単純温泉
源泉温度:98℃
◎野の花山荘
泉 質:単純泉、ほぼ無臭、無色透明の微青掛かり。白+茶の湯の花あり
源泉温度:約82℃


