小坂温泉郷(おさかおんせんごう)

濁河温泉「湯の谷荘」

小坂温泉郷は、岐阜県下呂市小坂町落合・湯屋の、御嶽山北麓から西麓の小坂川とその支流濁河川・大洞川沿いに在る、濁河温泉(にごりごおんせん)・下島温泉(したじまおんせん)・湯屋温泉(ゆやおんせん)、三つの温泉からなる温泉郷です。二酸化炭素を含有する炭酸水素塩泉や炭酸水素塩・塩化物泉が主な泉質です。1983年(S58)に国民保養温泉地に指定されました。

濁河温泉(にごりごおんせん)

画像はじゃらんの濁河温泉「湯の谷荘」より引用。

じゃらん 濁河温泉

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濁河温泉へのアクセス

鉄道経由 : JR高山本線飛騨小坂駅より送迎バスまたはタクシーで約80分、中央本線木曽福島駅よりバス約90分。

車 : 中央道の中津川I.Cより約2時間半、伊那I.Cから権兵衛トンネル経由120km約3時間。

濁河温泉

濁河温泉は、岐阜県下呂市小坂町落合、御嶽山の西北七合目(標高1,800m)の濁河川沿いに在る温泉で、小坂温泉郷の一つ。下呂市中心部の下呂温泉からは遠く離れます。                                                       標高1,800mの高所に温泉街が存在し、万座温泉と並び自家用車で行ける通年営業の温泉として日本最高所に在ります。 高所で近くに市街地が無い為、星空のきれいな温泉地として紹介されることが多く天体望遠鏡を備わった宿も在ります。御嶽山の飛騨側登山口(小坂口)でもあります。周辺は、コメツガ、オオシラビソ、トウヒなどの亜高山帯原生林で、コマドリやオオルリ、メボソムシクイといった野鳥も数多く生息、仙人滝、緋の滝、白糸の滝などの見所も在ります。発見は江戸時代中期と伝わります。かつては「岳の湯」と呼ばれ、山深い位置ながら明治時代にはすでに宿泊施設が在りました。平成19年には高地トレーニング施設「御嶽パノラマグラウンド」がオープン。全天候型400mトラック6コース、500mのウッドチップランニングコースを擁すもので、霊峰御嶽山を望み、広大かつ豊かな大自然に恵まれており、高地トレーニングの場として注目を集めています。濁河温泉までの道中(県道441号線)は、御嶽パノラマラインと呼ばれ、御嶽山や日本一長い溶岩流が一望できるという絶景スポットも在ります。初夏や紅葉の時期のドライブは特絶景を楽しめます。1983年(S58)に小坂温泉郷(おさかおんせんごう)として、湯屋温泉と下島温泉と共に国民保養温泉地に指定されました。

濁河温泉の泉質等と適応症

泉質等

ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(ラドン 0.83マッヘ/kg)/ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉/炭酸水素塩泉/ナトリウム泉、pH値6.3~6.72、中性、源泉数5、源泉温度42~44℃、湧出量949~ℓ/min、源泉掛け流し。含鉄分・茶褐色懸濁、炭酸味、微収れん味。

適応症

浴用 神経痛、リウマチ、高血圧、外傷、打撲、肥満、糖尿病など/神経痛、筋肉痛、冷え症、慢性消化器症、疲労回復ほか

飲用 慢性胆のう炎、胆石、慢性便秘、肥満、糖尿病、痛風

下島温泉(したじまおんせん)

画像はじゃらんの下島温泉「仙游館」より引用。

じゃらん 下島温泉

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下島温泉へのアクセス

鉄道経由 : JR高山本線飛騨小坂駅よりバスで約15分。

車 : 東海環状自動車道の富加 I.Cより約1時間40分。中央自動車道の中津川 I.Cより約1時間40分。中部縦貫自動車道の高山 I.Cより約60分。国道41号線で下呂温泉より約40分、高山市街地より約40分。

下島温泉の概要

下島温泉は、岐阜県下呂市小坂町落合、御嶽山西麓の小坂川の支流濁河川沿いに在る温泉です。濁河川を少し遡ると、御嶽山から流れ出た溶岩流が冷えて固まった「巌立」と呼ばれる巨大な安山岩の岩壁が在ります。巌立周辺の渓谷は「巌立峡」と呼ばれ森林浴を兼ねるハイキングコースです。日帰り入浴施設は「巌立峡ひめしゃがの湯」一軒。開湯は約400年前であると伝わります。1983年(S58)に小坂温泉郷(おさかおんせんごうとして、濁河温泉と湯屋温泉と共に国民保養温泉地に指定されました。

下島温泉の泉質等と適応症

泉質等

含鉄(Ⅱ)-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物鉱泉/炭酸水素塩泉など、pH5.58~6.67、弱酸性、源泉数3、源泉温度16.6~24.3℃、加温循環・源泉掛け流し在り。湧出時は無色透明~湯船で茶褐色、炭酸味、発泡、金気臭、微硫化水素臭。

適応症

浴用 神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、打ち身、慢性消化器病、切り傷、やけど、皮ふ病、糖尿病、痛風、婦人病など

飲用 慢性消化器病、慢性便秘、糖尿病、痛風、肝臓病、貧血

湯屋温泉(ゆやおんせん)

画像はじゃらんの湯屋温泉「泉岳舘」より引用。

じゃらん 湯屋温泉

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湯屋温泉へのアクセス

鉄道経由 : 高山本線飛騨小坂駅よりバスで約15分、「湯屋温泉」バス停下車(徒歩1~5分)。※飛騨小坂駅から送迎も有り。

車 : 東海北陸自動車道高山I.Cより40分.中津川IC&美濃加茂IC より、R41~ 県道437号経由、100分。

湯屋温泉の概要

湯屋温泉は、岐阜県下呂市小坂町湯屋、御嶽山西麓の小坂川の支流の大洞川沿いに在る温泉です。炭酸の含有量が日本一で胃腸に対する効能が高いとされます。かつて源泉をつめたサイダーが販売されていたほどです。温泉街には飲泉場が在り自由に源泉を飲むことが出来ます。共同浴場は無く旅館の日帰入浴を利用。開湯は室町時代中期とされ、斐太後風土記にも温泉についての記述が有ります。1983年(S58)に小坂温泉郷(おさかおんせんごう)として、濁河温泉と下島温泉と共に国民保養温泉地に指定されました。

湯屋温泉の泉質等と適応症

泉質等

含二酸化炭素・ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉など、pH6.5、中性、源泉温度12.4~15℃、源泉数3、湧出量:不明、源泉掛け流し、加温。無色透明、無味無臭、発泡。

適応症

浴用 神経痛、筋肉痛、疲労回復、冷え性、打ち身、高血圧症、慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病、痔疾、婦人病など

飲用 慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病、慢性便秘

御嶽山(おんたけさん)

「御嶽山遠景 北東側」気象庁HPより引用。

御嶽山は、長野県木曽郡木曽町・王滝村と岐阜県下呂市・高山市にまたがり、東日本火山帯の西端に位置する標高3,067 mの複合成層火山です。裾野の広大な独立峰で、日本の山では14番目に標高が高く、独立峰としては富士山に次いで2番目の標高です。木曽御嶽山、御嶽、王嶽、王御嶽とも称します。また嶽の字体を新字体で表記し御岳山や、単に御岳と表記されることもあります。標高3,000mを超える山としては、日本国内で最も西に位置する。日本には同名の山(御嶽山・御岳山)が多数ありますがその最高峰です。山頂には一等三角点(3,063.61 m、点名「御岳山」)と御嶽神社奥社が在ります。古くから山岳信仰の対象の山として信者の畏敬を集めて来ました。国立公園に指定されている飛騨山脈や赤石山脈、国定公園に指定されている木曽山脈とは異なり、国定公園にさえも指定されていません。長野県の御岳県立公園および岐阜県の御嶽山県立自然公園には指定されているものの、国立・国定公園に指定されなかったのは、木曽ヒノキを主とする林業の盛んな地域であるという事情がある様です。

剣ヶ峰(3,067m)を主峰にして、摩利支天山(2,959.2 m)、継子岳(2,858.9 m)、継母岳(2,867 m) などの外輪山があり、南北約3.5 kmの山頂部による台形の山容です。北端の継子岳は比較的新しい山体の成層火山で、北側山麓から見ると、他の峰が隠れて見えないためきれいな円錐形をしているため、郷土富士として「日和田富士」とも呼ばれています。なお、長野県側に寄生火山として三笠山(2,256 m)、小三笠山(2,029 m)が在ります。最高点の剣ヶ峰は長野県に位置し、王滝口登山道の外輪山との合流部が「王滝頂上」(標高点2,936 m)、小坂口との合流部が「飛騨頂上」(標高2,811 m)です。火山灰の堆積した裾野は広く、長野県側の麓の傾斜地では濃い色の火山灰が耕地を覆っていて、高地の開田高原は蕎麦の産地として知られている。岐阜県側の地形は長野県側と比較して複雑で、平坦地が少なく、尾根筋が屈曲している。2007年(平成19年)5月10日に、日本の地質百選選定委員会により「日本の地質百選」の第1期選定(全国83箇所)の一つに選定されました。

御嶽山は、乗鞍火山列の南端に位置する成層火山で、古期・新期の火山体が侵食期をはさんで重なっています。新期御嶽の初期にはカルデラが生じましたが、引き続く活動によってカルデラや放射谷が埋積されて、ほぼ円錐状の現在の地形が作られました。 最新期の活動では、山頂部に南北方向に並ぶ数個の安山岩の小成層火山を生じています。火口のいくつかは現在火口湖となっています。 また王滝山頂の西側及び地獄谷内に噴気地域が在ります。岩石は玄武岩・安山岩・デイサイトです。新期御嶽火山は継母岳(ままははだけ)火山群と摩利支天(まりしてん)火山群からなります。 約9~11万年前、広域テフラとして有効なPm-I降下軽石層で始まった大量の流紋岩質の軽石噴火とそれに伴うカルデラ形成によって活動を開始しました。 約8~9万年前には流紋岩-デイサイト質の継母岳火山群の活動があり、カルデラを埋めて溶岩ドームや火砕流が山体を構成しました。引き続いて約8万年前からは安山岩質の摩利支天火山群が活動しました。8つの火山からなり、カルデラ内で火口を移動しながら活動し、カルデラはほぼ埋め立てられて現在の御嶽火山の南北に並ぶ山頂群が形成されました。 木曽川泥流堆積物はこの火山群の活動中の約5万年前に発生した大規模な岩屑なだれ-土石流堆積物であり、その流下距離は木曽川沿いに約150kmに達しています。

 最近2万年間は、水蒸気爆発を中心にした活動期です。1979年の噴火以降、2007年3月及び2014年9月には小規模な水蒸気噴火が発生しました。以前は死火山や休火山であると思われていた山ですが、1979年(昭和54年)10月28日に突如噴火し白色の噴煙を出し続けました。気象庁は2008年(平成20年)3月31日に噴火警戒レベル1(平常)と噴火予報を発表。2014年(平成26年)9月27日に小規模な水蒸気噴火が発生し、南側斜面を火砕流が流れ下り、死者・行方不明者合わせて63名となり、噴火警戒レベルが3(入山規制)に引き上げらました。これに伴い、火口から概ね4kmの範囲が立入禁止区域に指定されました。 2015年6月、火山性地震は続くものの2014年10月中旬以降噴火が観測されていないため、噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引下げられました。これに伴い、立入禁止区域は火口から概ね1kmの範囲に変更されました。 2017年8月、噴煙活動や山頂直下付近の地震活動は緩やかな低下が続いており、2014年10月中旬以降噴火の発生がないため、噴火警戒レベルが1(活火山であることに留意)に引下げられました。ただし現在も、火口から概ね1kmの範囲は立入禁止区域です。
 また、南東山麓では1978年からしばしば地震の多発が見られ、1984年9月14日にはマグニチュード6.8の地震(昭和59年(1984年)長野県西部地震)により、 御嶽山とその周辺の4個所で大きな地すべり・斜面崩壊が発生し、合わせて29名の人命が失われました。特に大きな土砂災害は伝上川上流で発生した斜面崩壊で、土砂量は3400万m3に達しています。崩壊した土砂は伝上川・濁川・王滝川を12km渡って流下し、数十mの厚さに堆積しました。 崩れた土砂はほとんど全て直下の伝上川に流れ込みました。構成岩石のSiO2量は50.3~72.6 wt.% です。

「岐阜県北アルプス地区及び活火山地区における山岳遭難の防止に関する条例」により、御嶽山の火口域から4km以内の地域に立ち入る場合に登山届の提出が義務づけられています。

御嶽山 有史以降の火山活動

有史以降の火山活動(▲は噴火年を示す)

年代現象活動経過・被害状況等
 1978~79(昭和53~54)年地震5月~。王滝村付近で群発。活動のピークは1978年10月。最大地震は10月7日05:44 M5.3。
▲1979(昭和54)年中規模:水蒸気噴火10月28日早朝。火砕物降下。噴火場所は剣ヶ峰(主峰)南斜面小火口群。 同夜におさまる。前橋付近まで降灰。山麓で農作物被害。噴出物の総量は約20数万トン。(VEI2)
 1984(昭和59)年地震、(山体崩壊)9月14日。岩屑なだれ(御嶽崩れ)。場所は御嶽山南南東斜面。「昭和59(1984)年長野県西部地震(M6.8)」。御嶽山頂のやや南方に生じた山崩れは約10㎞流下して、王滝川に達するなど所々で大規模な崩壊。死者29名、住宅全半壊87棟等。地震活動は数年後にほぼ収まった。
 1988(昭和63)年地震10月4~10日。低周波地震多発。
▲1991(平成3)年ごく小規模:水蒸気噴火5月13~16日の間。噴火場所は1979年第7噴火口。 4月20日山体直下で地震多発、以後6月まで時々地震多発。4月27日~6月微動多発、特に5月12~16日微動活発。5月20日の現地調査で、1979噴火の第7火口から火山灰を噴出した跡を確認。第7火口はこれまで噴気もなかった。(VEI0)
 1992(平成4)年地震11月12日。火山性地震増加(52回) 。
 1993(平成5)年地震3月下旬以降、山頂の南南東約10㎞付近(長野県西部地震の余震域)で地震活動が活発化した。
 1995(平成7)年微動8月下旬に、極微小な火山性微動が合計7回発生。
 2006(平成18)年地殻変動、地震、火山性微動12月中旬、わずかな山体膨張が始まる。12月下旬、山頂部直下で火山性地震増加、火山性微動発生(以降、2007年3月まで消長を繰り返しながら継続)。
▲2007(平成19)年水蒸気噴火1~3月。噴火場所は79-7火口。
1月16~17日火山性地震増加(16日90回、17日164回)。1月25日一連の活動中で最大の火山性微動発生(15~20秒の超長周期成分を含む)。 3月16日噴気量増加(三岳黒沢の遠望カメラで山頂部に少量の噴気を確認、以降、ごく少量の噴気が時々認められる)。 3月後半? ごく小規模な噴火。 5月29日の現地調査で、79-7火口北東側約200mの範囲に79-7火口から噴出した火山灰を確認(噴火発生日は不明)。地震波等の研究から、御嶽山直下へのマグマ貫入(深さ4kmまで上昇)に伴って山頂直下の地震が発生。
▲2014(平成26)年水蒸気噴火9月27日11:52頃噴火。噴火は剣ヶ峰山頂南西側の北西-南東方向に伸びる火口列から発生。噴煙高度は火口縁上約7,000mと推定。大きな噴石が火口列から1km程度の範囲に飛散。火砕流が火口列から南西方向に約2.5km、北西方向に約1.5kmまで流下。
これに先立ち、9月10日から11日にかけて剣ヶ峰山頂付近の火山性地震の増加(10日52回、11日85回)。その後、9月14日から24日にかけて低周波地震が発生。噴火直前から連続した火山性微動が発生し、傾斜計では山上がりの変化。
気象庁による聞き取り調査では、岐阜県下呂市付近から山梨県笛吹市付近にかけて降灰を確認。噴出した火山灰に新鮮なマグマ由来の物質は認められず、この噴火は水蒸気噴火であったと考えられる。気象庁機動調査班(JMA-MOT)によると、10月2日、3日、5日、14日にも山麓でわずかな降灰を確認。噴火直後に実施した火山ガス観測では、二酸化硫黄の放出量は、1日あたりおおよそ500トンから1500トンで推移。
死者・行方不明者合わせて63名。
気象庁HP「御嶽山 有史以降の火山活動」より引用。

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