鳥海山の温泉(秋田県)

目次
金浦温泉(このうらおんせん)

金浦温泉へのアクセス
鉄道経由 : 金浦駅より車で10分または象潟駅より車で15分。無料送迎可有り(無料)
車 : 日本海東北自動車道~金浦IC~国道7号線~にかほ市消防本部入口に入り山側に入る(ICより約5分)。 金浦ICが最寄です。象潟ICから降りると遠回り。
※無料駐車場60台完備(大型バス2台駐車可)
金浦温泉は秋田県にかほ市大竹字硫黄谷地31-2、鳥海山のに在ります。明治7年から昭和55年まで「大竹小学校」だった跡地につくられた「学校の栖(すみか)」一軒宿の温泉です。桜と欅、竹林に囲まれた平屋で静かな一軒宿は、昔から「硫黄谷地温泉」といわれ、昭和初期より私設の湯治場が有り繁盛していた様です。私は今までお盆の帰省の際に二回ほど浸かりに行ってます。青梅からレンタカーで夜通し走って、圏央道、関越自動車道、日本海自動車道経由で早朝象潟に至ると、鳥海ブルーラインを上って約21km、30分ほどで五合目の鉾立展望台に到着。間近に鳥海山を望み、500mもの深さの奈曽渓谷や象潟から女鹿海岸、吹浦海岸のパノラマを堪能。再び鳥海ブルーラインを象潟方面へ下って奈曽の白滝へ立ち寄り、滝壺に近寄ってマイナスイオンを浴びてから、金浦温泉に到着。高校の体育会系クラブの女子生徒たちが合宿中でした。硫黄臭がプンプンして泉質は上の部類に入ると思いますが、鄙びた宿である事を理解して訪れることをお勧めします。鳥海山や奈曽の白滝に行った帰りに寄るのが良いと思います。近隣の象潟海岸沿いには、象潟温泉と呼ばれ、秋田県にかほ市象潟町字才ノ神31番地1の「象潟夕日の宿さんねむ温泉」も在り、泉質は単純硫黄冷鉱泉(低張性・弱アルカリ性・冷鉱泉)で源泉温度は15℃です。その直ぐそばには「道の駅象潟」が在り、その中の日帰り入浴施設「ねむの丘」は、泉質がナトリウム - 塩化物温泉で源泉の温度は41℃、PH7.6。湧出量は322ℓ/分で掘削自噴です。
金浦温泉の泉質等と適応症
泉質等
単純硫黄泉 、pH6.5、低張性中性冷鉱泉、源泉温度13.3℃、湧出量117ℓ/min、加温、源泉掛け流し。白濁、硫化水素臭。
適応症
浴用 アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症
飲用 -
鳥海山

鳥海山(ちょうかいさん)は、山形県と秋田県境にそびえる、標高2236m(東北第2位、第一位は標高2,356 mの燧ヶ岳)の成層火山の独立峰で海に面している日本では珍しい山です。その裾野は広大で、秀麗な山容から出羽富士、秋田富士の名で親しまれています。中央火口丘の新山(最高峰)を中心に、行者岳、伏拝岳、七高山の比較的新しい東鳥海火山と、火口湖であった鳥ノ海(鳥海湖)、中央火口丘の鍋森を中心とする、笙ヶ岳、月山森、扇子森の西鳥海火山、および山腹に付随する寄生火山からなる複式火山でもあります。有史以来の度重なる噴火活動(鳥海山は我が国に在る111の活火山の内火山噴火予知連絡会に選定され気象庁が24時間体制で常時観測・監視する常時観測火山50の1つで、昭和49年(1974年)には、153年ぶりに水蒸気爆発が確認されました。)が人々の畏怖の的となり、山そのものが火を吹く荒ぶる神としてあがめられ、豊富な湧水は山麓に農耕の恵みをもたらし、山岳宗教が発達しました。鳥海修験の山岳信仰の根底には、山を水分(みくまり)とする水への信仰があり、流れ出す川は月光川と日向川と名付けられて神聖視されました。山頂には、大物忌神を祭る「大物忌(おおものいみ)神社」があります。ところが、修験道の発達とともに修験者同士の山上の奉仕権争いがと矢島藩と庄内藩を巻き込んだ嶺境の争いへと進み、江戸幕府の裁定で決着を見るという、人間の醜さに山が穢されるという残念な歴史が残されています。とはいえ、豊かで美味しい水の恵みをもたらす鳥海山の麓では、秋田県、山形県とも稲作が盛んで美味しいお米が生産され、美味しい日本酒の造り酒屋も多く在ります。酒田市には、東北銘醸㈱・菊勇㈱・酒田酒造㈱・㈱オードヴィ庄内・松山酒造㈱・麓井酒造㈱・楯の川酒造㈱、遊佐町には、杉勇蕨岡酒造場・高橋酒造店、にかほ市には、㈱飛良泉本舗、由利本荘市には天寿酒造㈱・㈱斎彌酒造店・秋田誉酒造㈱・㈱佐藤酒造店が在ります。私は秋田県出身なので、天寿酒造㈱の「鳥海山」や、㈱斎彌酒造店の「雪の茅舎」の純米吟醸生酒を、新種の時期になるとネットで取り寄せて、鯛や平目などの旬の白身魚の刺身を肴に家内と晩酌を楽しんでいます。

鳥海山の自然
鳥海山は、日本海から山頂部まで僅か約15kmの独立峰で、冬の季節風をまともに受けるため、山の方位によっては積雪や風に大きな違いが見られます。そのためチョウカイフスマ、チョウカイアザミ、チョウカイチングルマなどの鳥海山特有の植物をはぐくみ、植生が守られて来ました。1963年(昭和38年)7月24日に「鳥海山国定公園」に指定され、2016年には鳥海山の西方海上約30kmにある「飛島」とともに「鳥海山・飛島ジオパーク」として日本ジオパークに認定されています。1673年から数回、幕府の命によって採薬登山が行われ、イギリスの登山家、ジョン・ミルンが1879年に登山し、わが国で初めて氷河問題の口火を切りました。民間人の登山は、朝日連峰、飯豊連峰に遅れをとり、大正末から昭和初期に始まりました。昭和22年(1947)には、県立自然公園の指定を受け、国民体育大会開催(1952年)、国定公園指定(1963年)、さらには山岳観光道路「鳥海ブルーライン(毎年GW前に冬季閉鎖から開通)」開通などにより、山岳観光地として全国的に脚光を浴びるようになりました。なかでも、スキー登山の地として人気が高く、ゴールデンウィークなどは全国から集まる愛好家で賑わっています。かつて熊が爪跡を残し、ヤマヒルが巣くったという百宅口のブナの森も乱伐が進んで痛々しい残骸を残すのみとなっています。しかし、宗教登山からスポーツ登山へと変わっても、朝日に照らされた鳥海山が日本海上に写し出される「影鳥海」や冬の外輪山の内側の岩肌を飾る「岩氷」などは、美しさを超越して今でも充分に神々しさを体感出来ます。広大な裾野は豊かな水を育み、中島台・獅子ヶ鼻湿原やあがりこ大王(鳥海山麓北側の中島台一帯に多く見られるブナの奇形木の最大級で樹齢約300年。)、奈曽の白滝、法体の滝、七ッ釜滝、大倉滝、次郎滝、高瀬大滝、剣龍滝、高瀬峡、胴腹滝、一・二ノ滝渓谷、白糸ノ滝、御滝、玉簾の滝など、一度は訪れたい水にまつわる美しい名所が数多く在ります。登山道は、かつての登拝路を中心に山形・秋田両県から数多く整備されていて、山頂までは約5時間です。残念ながら私は、ドライブで何度か鉾立(標高1,150m象潟口)まで行ったことがあるのと、小学生の頃父親と矢島口から林道を車で上がって、さかんに伐採が進むブナ林の中でなめこや沢もだしを採りに分け入ったことがあるだけで、まだ登山としては登ったことはありません。奥さんには再三、「帰省した時に登ろう。」と誘っているのですが、未だに実現しておりません。
獅子が花湿原

あがりこ大王

元滝伏流水

奈曽の白滝

法体の滝

象潟(きさかた)

蚶満寺(かんまんじ)

仁寿3年(853年)に天台座主円仁(慈覚大師)の開創と伝わります。蚶方(きさかた)の美景と神功皇后の伝説によりこの地を占い、皇后山干満珠寺と号したといわれます。神功皇后の伝説とは、神功皇后が三韓征伐の帰路に大しけに遭って象潟沖合に漂着し、小浜宿禰が引き船で鰐淵の入江に導き入れました。そのとき皇后は臨月近かったので清浄の地に移って頂き無事に皇子(のちの応神天皇)を産み終えたという『蚶満寺縁起』所載の伝承です。その後皇后は象潟で半年を過ごし、翌年の4月鰐淵から出帆して筑紫の香椎宮に向かったといわれます。蚶満珠寺の名は、干珠・満珠を皇后が持っていたことに由来するとされます。
蚶満寺 松尾芭蕉像(かんまんじ まつおばしようぞう)

紀元前466年に鳥海山が噴火し、発生した大規模な山体崩壊による流れ山が日本海に流れ込み、浅い海と多くの小さな島々が出来ました。その後堆積作用が進み、浅海は砂丘によって仕切られて潟湖が形成されました。小さな島々には松が生い茂り、風光明媚な象潟の地形となりました。象潟八十八潟、九十九島の景勝地として天下にその名を知られており、歌枕の地として知られ、古今和歌集や新古今和歌集などにも当地を詠んだ歌があります。松尾芭蕉の「奥の細道」(元禄2年6月半ば)ででの来訪では「松島は笑ふが如く、象潟は憾(うら)むが如し」と評され、「象潟や 雨に西施が ねぶの花」と詠まれています。しかし、文化元年(1804年)の象潟地震で海底が隆起して陸地となりました。その後、本荘藩の干拓事業による水田開発により歴史的な景勝地は消されようとしていましたが、当時の蚶満寺の住職・二十四世全栄覚林の機転や命懸けの呼びかけによって保存運動が高まり、現在見られる景勝地の姿が残りました。正岡子規もこの隆起後の景観を訪れています。道の駅「ねむの丘」の展望室からはこの景観が一望できます。国指定天然記念物に指定されています。
猿倉温泉(さるくらおんせん:秋田県)

猿倉温泉への交通のアクセス
鉄道経由:由利高原鉄道矢島駅より送迎車で約20分(要予約)。
車 : 日本海東北道本荘I.CからR107~県道43号~R108~県道70号経由し33km、45分。
猿倉温泉の概要
猿倉温泉は、秋田県由利本荘市鳥海町猿倉、鳥海山の北麓に在る温泉です。矢島口、百宅口などの鳥海山への登山口が近く登山の拠点としても知られます。ブナ林に囲まれたリゾートホテルでは、サウナ付きの大浴場と鳥海山を眺められる露天風呂で温泉に入浴でき、全客室から鳥海山の眺望を楽しめます。平成22年12月22日、フォレスタ鳥海は、新源泉の猿倉温泉3号井の供給が開始されました。新しい温泉は、フォレスタのみに供給されています。新しい源泉は、以前の肌に優しいトロトロの触感はそのままに、また、成分がより濃密になり、体の暖まり効果が高まりました。
猿倉温泉の泉質等と適応症
泉質等
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、源泉温度47℃。pH8.7で無色透明・無味無臭、とろみの有り。湧出量160ℓ/分。源泉名:猿倉温泉3号井。
適応症
浴用 神経痛リュウマチ、痔、婦人病、病後回復ストレス解消、運動機能障害、関節痛、筋肉痛、五十肩、消化器、神経痛、打ち身、冷え性
隣接して湯の沢温泉があります。
湯ノ沢温泉の概要
①「休養宿泊施設 鳥海荘」
所在地 由利本荘市鳥海町猿倉湯ノ沢103-1
駐車場 有り
泉質 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉、効能 きりきず、やけど、慢性皮膚病
➁「ホテルまさか」
所在地 由利本荘市鳥海町猿倉字湯ノ沢52
駐車場 有り
泉質 単純泉
適応症 婦人病、リウマチ、神経痛、疲労回復


