玉川温泉(たまがわおんせん)

玉川温泉は、秋田県仙北市田沢湖玉川字渋黒沢、十和田八幡平国立公園内の、八幡平の西方にある泥火山・焼山の海抜約740m、渋黒川沿いに在る温泉

画像はアキタファンの秋田県観光写真素材玉川温泉」より引用。

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玉川温泉へのアクセス

鉄道経由 : JR秋田新幹線なら田沢湖駅から羽後交通バスで約1時間20分JR花輪線なら鹿角花輪駅から秋北バスで約1時間15分JR花輪線の八幡平駅からは秋北バスで約1時間。

空港経由 : 秋田空港からはあきたエアポートライナーで約2時間30分、大館能代空港から乗合いタクシー「愛☆のりくん」で1時間30分。

車 : 東北自動車道・盛岡ICより、国道46号・国道341号経由で約1時間30分東北自動車道・鹿角八幡平ICより、国道282号・国道341号経由で約1時間40分秋田自動車道・協和ICより、国道341号(国道46号)経由で約3時間秋田空港から国道13号・国道46号・国道341号経由で約2時間30分
<例年11月下旬頃から翌年4月下旬まで、国道341号の一部区間が通行止になるため、鹿角市側からのアクセスは不能となります。仙北市側からも、途中の玉川ダム付近にある「ふるさと会館前」から新玉川温泉までの区間は羽後交通の路線バスと路線バスに同行する一部のタクシー以外の通行が禁止です。田沢湖駅付近の駐車場利用がお勧めです。>

玉川温泉の概要

玉川温泉は、秋田県仙北市田沢湖玉川字渋黒沢、十和田八幡平国立公園内の、八幡平の西方にある泥火山・焼山の海抜約740m、渋黒川沿いに在る温泉です。大噴(おおぶけ)と呼ばれる湧出口から、塩酸を主成分とするpH1.2(日本で一番pHの数値が低い)の強酸性泉が毎分9,360ℓ湧出し、源泉掛け流し。単一の湧出口からの湧出量としては日本一を誇ります。飲泉可ですが、飲泉する時には条件があります。真水で10倍に薄めて飲むこと(飲泉の蛇口から出る温泉は50%源泉なので5倍に希釈)、そして、飲んでそのままだと歯が溶け出すかもしれないので、飲んだ後は必ず真水で口を漱ぐことだそうです。グレープフルーツの酸性度はだいたいPH3.2、酸っぱい果物の代表であるレモンがPH2.1です。これに対して玉川温泉は上記のようにpH1.2ですからレモンをもはるかに上回る酸っぱさということで想像がつくかと思います。効能は高血圧症、動脈硬化症、婦人病、神経痛、皮膚病、喘息。マスコミには「悪性腫瘍(癌)に効く温泉」として紹介されることが多く、内外から末期癌患者などの湯治客が訪れる事で有名ですが、一般的には癌は禁忌症となっているそうです。なお、玉川温泉は北投石として有名な岩石から放射される放射能を有するラジウム温泉の一種でもあり、その被曝量は岩盤浴で15-20ミリシーベルト/年だそうです。ラジウム温泉には放射線ホルミシス効果があるのではないかとも言われています。旅館部と自炊部が有り様々なニーズに合わせたプランが有ります。以前は鄙びた大きな湯治場でしたが、運営会社の変遷を経ながら増築リニューアルを繰り返しね現在はかなり近代的な一大湯治センターの様相を呈しています。1959(S34)年に「八幡平温泉郷」の一つとして国民保養温泉地に指定されました。

入浴方法

かけ湯(白湯)・・・一分弱。足元から徐々に上へお湯をかけていき、身体全体を馴染ませます。

源泉50%の浴槽・・・時間/3~5分入浴+同時間程度休憩×2~3回

源泉100%の浴槽(39℃)・・・時間/3~5分入浴+同時間程度休憩×2~3回

ぬる湯(源泉50% 40℃以下)・・・時間/5分程度入浴+同時間休憩×2~3回

あつ湯(源泉50% 43~44℃)・・・時間/1~3分程度          

浸頭湯・寝湯(源泉50% 40℃前後)・・・時間/1~3分入浴+同時間程度休憩×2~3回

弱酸性の湯・・・時間/任意の時間(長めでも可)                

源泉50%の浴槽の入浴方法に準じて入浴                  

打たせ湯(源泉50%)・・・時間/3~5分程度               

蒸気湯・箱蒸し湯 50~60℃・・・時間/3~5分程度            

気泡湯は、源泉50%の浴槽に準じた入浴方法があるそうです。

発見は1680年(延宝8年)。地元のマタギが鹿が傷を癒している所を発見したそうです。1885年には鹿湯という名称で湯治場として開かれました。1929年に当地で湯治を行い効能の高さを知った五代目・関直右衛門が、1932年に近隣の湯瀬温泉に湯瀬ホテルを建設すると共に玉川温泉の権利を取得。1934年に朝日新聞記者の杉村楚人氏により、鹿湯という名称から玉川温泉に改められたそうです。戦前は、馬が主要な交通手段で、交通の便が非常に悪く、第二次世界大戦後の1950年、国道およびバス路線が開通。その後開発が進むようになりました。硫酸イオンを含んだ強酸性の湯は湯治においては人々の役に立ちますが、かつては田畑を枯らし、魚を殺す「玉川毒水」として恐れられていました。1930年代、工業振興のための発電所建設と玉川の水質改善および周辺水系での農業振興を図る機運が高まり(玉川河水統制計画)、1940年から水源からの酸性水を田沢湖に排水して弱酸化する事業が開始されましたが、田沢湖はそれまで大きな流入河川がなかったため摩周湖に迫る透明度 (31m) があり水産生物も豊かでしたが、結果水質環境が急激に悪化し、一族一種を誇るクニマスを始めとして生息していた多くの魚類が死滅してしまいました。そのクニマスですが、2010年にクニマスを研究する京大の中坊徹次教授に依頼されてクニマスのイラストを描くことになったタレントで東京海洋大学の客員准教授でもあるさかなクンが、京大教授の近似種を参考にしてはとのアドバイスで西湖から取り寄せたヒメマスの中にヒメマスとは違う黒っぽい魚がいる事に気付き、京大教授に知らせて見せたところ、クニマスである事が判明しました。、既に田沢湖で絶滅し、絶滅種としてレッドリストに掲載されていた種の発見でしたから、同年の一大ニュースとなりました。

玉川温泉の泉質等と適応症

泉 質 等

酸性-含二酸化炭素・鉄(Ⅱ)・アルミニウム-塩化物泉。pH1.2の強酸性泉(日本で一番pHの数値が低い)。源泉温度は98℃で、湧出量は毎分9,360ℓ/min、源泉掛け流し。源泉名は「大噴(おおぶけ)」。無色透明で強烈な酸味有り。

浴   用

適応症

リウマチを含む神経系統の疾患
入浴初期(3~7日目)には、副腎皮質機能の低下により、一時的な症状の悪化がみられますが、次第に温泉浴の効果が現れ、副腎皮質機能の亢進による症状の改善・治癒がみとめられます。副腎皮質機能の亢進→ステロイドホルモンの分泌を高め自力治癒を促進につながるといわれています。
血圧等循環器系統の疾患
玉川温泉には、高い血圧を下げ、正常血圧には余り影響を及ぼさず、低い血圧は逆に上げるといった循環器系に好ましい調整作用があり、血中コレステロールの増加並びに血管に対する動脈硬化を抑制する効果があります。
脊髄性並びに脳性小児麻痺
脊髄性小児麻痺においては、調査事例中半数が筋電図でみると、放電間隔は狭くなり、また振幅の増大が認められるなど明らかな筋機能の増強が確認されておりますが、45日間以上の長期浴治が前提となっております。脳性小児麻痺においては、調査事例中6割に患肢筋力の増強、首のすわりの軽減、這行及びつかまり立ち方の好転、体動の円滑化、痙攣化・言語状態の好転など目立った効果のあることが明らかになっております。 しかしながら、これらの病気は、整形外科医、内・小児科医、精神・神経科医、温泉療法医などの協力が必要不可欠となりますのでご承知おき下さい。
貧血症並びに白血球減少症
赤血球数・血色素、白血球数の増加並びにその持続がみられるなど、造血臓器を刺激し、その作用を賦活調整する働きがあることがわかっております。放射線業務などに従事されている方にとっては、良い保養・療養泉になると思われます。
皮膚病
白癬症、ウイダール苔癬、慢性湿疹、腫症などをはじめ、いわゆる慢性の皮膚病に対して効果が期待できます。水虫も7~10日間の湯治で完治した事例もあります。
生体の免疫力・抗菌力の増強、健康増進に対する効果
湯治3~5日目頃に一時的な抗菌力の減退があるものの、温泉浴を続けていくに従い、次第に抗菌力が増大し、10日目頃には温泉浴開始前の1.5~2倍にもなることから、身体の防衛力増強や治癒力の増進など好ましい効果が期待できます。
肝機能の活発化に対する効果
肝臓の機能に重大な影響を及ぼすビタミンB2の代謝面からみると、湯治3~5日目では数値が減少して肝機能が一時的に減弱するものの、温泉浴を続けていくうちに増加に転じ、肝臓の代謝が活発化していきます。
疲労回復に対する効果
入浴開始数日後から身体の疲労は回復し、体調が良くなり、細胞亢進状態になることが立証されております。但し、度を越した入浴(回数・時間)は逆効果をもたらしかねませんので、適度な入浴をお薦めします。
細胞の活発化と若返りに対する効果
身体の具合や調子などに及ぼす影響をみる皮膚導体内抵抗を測定の結果、細胞活動の亢進により、あたかも老人の皮膚が若い女性の手の甲のようになる作用を起こし、結果的には体調をよくして若返らせる働きがあります。これは、玉川温泉浴治効果の中でも特筆できるものといえます。

飲   用

温かい温泉水
胃粘膜の血管を拡張し、吸収を促進して胃の運動や分泌を抑制するため、胃潰瘍、胃酸過多症、慢性下痢症、慢性胃炎、胆嚢疾患、慢性肝炎などに適応性があります。 また、新陳代謝を活性化させる作用があるところから、糖尿病にも効果があるといわれております。(腎不全などを併発されている場合はお控え下さい。)
冷たい温泉水
胃腸の運動や分泌を高めるため、胃酸減少症、無酸症、便通などに効果があるほか、鉄もイオン化しているため吸収もよく、鉄欠乏症貧血にはより効果が認められております。
温泉水を源泉のまま飲用されますと、胃部不快感、軽い痛み、吐き気など急性胃炎の症状をおこしますので、詳しい飲用方法は飲泉コーナーでご確認下さい。
蒸気吸入
蒸気に含まれる微量の硫化水素ガスの吸入により、気道の繊毛を刺激し、粘膜の再生を促進させて、気管支炎や風邪、喘息などに効果があります。 浴場内の「蒸気湯」「箱蒸し湯」の利用のほか、源泉付近の散策や岩盤の利用により蒸気吸入の効果が得られます。

玉川温泉の湯治につきまして
様々な疾患のお客様がいらっしゃいますが、個人差があり、必ず治るとは断言できません。湯治により、自分自身が本来持っている免疫力・治癒力が向上し、その結果として回復に向かわれるものであることをご理解下さい。 ※杉江忠之助先生著・足沢三之助先生監修;「玉川温泉湯治の手引き」より

国民保養温泉地「八幡平温泉郷」

1959(S34)年9月3日、厚生省告示第256号により「八幡平温泉郷」が国民保養温泉地に指定されました。秋田県の玉川温泉・後生掛温泉・蒸ノ湯温泉・大深温泉・大沼温泉、岩手県の藤七温泉が、十和田八幡平国立公園内の八幡平(活火山)周辺の温泉であることから八幡平を冠した名称となりました。その後、この名称が用いられるにつれ、銭川温泉、志張温泉、東トロコ温泉、新玉川温泉、東八幡平温泉なども温泉郷の一部として紹介されることが多くなりました。地名としては、東八幡平温泉がある地域(岩手県八幡平市)に1974年10月28日、当時の岩手県岩手郡松尾村金沢地区に造られた金沢観光団地が「八幡平温泉郷」と命名されましたが、国民温泉保養地とは異なることに注意が必要です。

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